2015年8月4日、猛暑の中記す

よか薬会会長　野田　浩司（７回生）

拝啓

　昨年のよか薬会総会・講演会・懇親会からほぼ10ヵ月が過ぎましたが、いかがお過ご
しでしょうか。皆様方にはお変わりなく元気にお過ごしのことと存じます。

　７月下旬ぐらいから今日まで、日本全国で30度を超える、地域によっては39度近い猛
暑が続いています。この暑さは自然現象、つまり気候変動によるものではありますが、
これに加えて、コンクリートのビル群、舗装道路などからの反射・輻射熱、ビルや一般
住宅、車などからの冷房の廃棄熱、緑の、とくに都会では、減少、などによる人為的加
熱化も、猛暑の大きな要因だと思います（もちろん気候変動も人の営みが原因ではあり
ますが）。ＴＶやラジオなどで注意を促している熱中症も多くは人が作り出した症状と
云うことになるのでしょう。ところで話しは変わりますが、安全保障法制（戦争法案と
呼ぶ向きもあります）が衆議院での強行採決後、参議院での議論が活発化しています。
みなさんがこの案内をお読みになる頃は、どのような情況になっているのか、とても気
がかりです。戦争が出来る普通の国にだけはなってはいけない、と心底思っています。

【講演要旨】 福岡市に勤務する職員は、おおよそ１万人です。職員は、大きく事務系と技術系に分け
られますが、技術系の中でも「衛生管理」という職種に薬学部卒業生が採用されています。福岡市に
は九大薬学部の卒業生が２４名勤務しており、薬剤師としての採用ではありませんので病院勤務はあり
ませんが、技術系の職員として食品衛生、医務薬務、環境保全、食品検査、水質分析等々、幅広
い業務に従事しています。私は、福岡市に勤務して３６年になり、主として食品衛生や廃棄物処理指
導行政に携わりましたが、今回は、卒業生たちが従事している業務について詳し目に紹介させていただ
くとともに、私の経験を踏まえて、「屋台」「銭湯・温泉」「産廃」「火葬」「動物愛護」などをテーマに数
字を交えて話をさせていただきます。日常生活にはあまり役に立たない行政現場からの雑学ですが、
「へー、そうなんだぁ」っていう感想を一つでも得ていただければ幸いです。